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水木先生

 
 
 
水木しげる先生が旅立ってしまわれました・・
未だに信じられません。
 
心にぽっかり穴があいてしまいました。
 
朝ドラが始まる前にお会いしたときの笑顔が忘れられません。
撮影が始まる前、私はプレッシャーしかなかったのに先生が、『まあ気楽にやってください』と言ってくださった言葉にどれだけ救われた事か。
その言葉で10ヶ月乗り越えられたんだと思います。
その時に今日お会いしたことを忘れたくないので、ご夫婦と一緒に写真を撮っていただけませんかとお願いしたら、快く許していただき、奥さまと3人で写真を撮ってもらいました。
そのときの先生は、目玉の親父のTシャツ姿でそしてお決まりの右手を大きく挙げた水木先生ポーズ。『このポーズはいつもお父ちゃんがやるポーズなの』と、奥さまが教えてくださいました。嬉しそうに水木先生のことを話してくださる奥さまが印象的でした。長く素敵な夫婦でいるにはどうしたらいいんですかと尋ねたら、『気づいたらこんなに時間が経ってしまいました。
でも終わりよければすべてよしですよ。』と照れながらも素敵な笑顔で話してくださいました。その時に私もこんな夫婦になりたいと思ったし、こういう夫婦を演じられたら、演じたいと思いました。結婚もしたことなければ、子供を持ったこともない私が旦那さんを支える奥さんを演じるのに難しさや迷いを感じていましたが、水木先生と奥さまにお会いできたことが最高の役作りになったんだと思います。
 
ドラマを通じて感じたのは、壮絶な人生を歩んでこられたお二人。極貧生活なのにいつも明るい笑顔がいっぱいの水木家。常に信念を持って、そしてユーモアも忘れないチャーミングなお二人。
今でも夫婦のシーンでのセリフが走馬灯のように思い出されます。このブログを書いていてもいろんな思いが溢れて涙が止まりません。いろんなことを教えてもらった朝ドラ。でも一番は水木ご夫妻からお教えてもらったことが今の私に通じているような気がします。もう一度ちゃんとありがとうございましたと伝えたかったです。もうそれは叶わないと思うと本当に残念でなりません。
水木ご夫妻から教えてもらったこと、それを胸にこれからも頑張って行くしかないんだと今はそう思います。
 
『うちのひとは、本物の漫画家ですけん!』
 
このセリフ本当に大好きでした。
 
お父ちゃん、どこにいても漫画を書き続けてくださいね。そしてお父ちゃんの描いた世界はこれからも受け継がれていくと私は信じています。お父ちゃん、だんだん。
 
もう一度『ゲゲゲの女房』を見たいと思います。
 
こんなに偉大で素敵な水木しげるさんの奥さまを演じさせてもらったこと、そして水木ご夫妻に出会えたこと、私の宝物です。
 
ご冥福をお祈り致します。

2015-12-01 13:15:30