第2話、第3話でのゲストの方のおもてなしの話で出てきたとおり、古くからの上客(しょうきゃく)様というのは、いつもどおりのおもてなし、というのを望まれます。
それに対して、鴨ちゃんニュー女将は「望まれる以上の仕事」をすることがお客様サービスにおいても、重要という価値観をもっています(第4わ)。そのへんのバランスが今後の上羽やの旅館運営のキーかなと思います。
伝統というのは、若村さんのインタビューのお話にもあったとおり、現代の中に生かしてこその伝統美が価値あるものというのが、本来でしょう。とすれば、新しい感覚や価値観をもった女将の腕のふるう範囲は大変大きなものとなると思います。
奈緒さん、“カモキョウ”の第4話、じっくり楽しみましたよ。
まだ桜の咲いてる時期に撮影されたシーンが残ってて、いつも季節を先取りしたがる現代の忙しない動きとは一味違う感覚を味わえました(笑)
あの「魔の月末」の支払いに困惑する鴨の心境を、僕の立場に置き換えてみました。
メーカー営業の世界にも、「魔の月末」は存在します。
商社などの取引先との間で、お互いに売上を計上する日が違うため、管理を怠るとそれぞれの計上日が月を跨いでしまう場合があるんです。
するとお互いに、請求月と支払月がズレてしまうため、帳簿上面倒な処理を必要とします。
これを「違算」と言います。
どんな仕事においても、日頃の信頼を築くための“守り”と、関わる全ての成長と発展のための“攻め”が必要なんですね。
鴨を見ていて鳥肌が立ったシーンは、まさにあの二人組の男性客をもう一泊と引き留めたとき。
奇跡はもうその時点で起きていた。
どこを向いて仕事をしているかという本質、つまり“人間性と仕事は密接不可分”であることを、鴨は既に深いところで自分のものにし始めている。
それは、自分と関わる人々に対する姿勢や考え方が、そのまま“自分の仕事”の色として表れるということ。
鴨は、「女将だから」ではなく、人間として引き留めたはず。
P.S. 奈緒さん、先日行った京都は“天気雨”でしたよ♬














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