番組名ですが、「細道」とはすこぶる謙遜しています。案内人と監修を務めた高橋拓児さんの美食ネットワークが、京都の各界に張り巡らされていることを感じながらの視聴となりました。
「京料理紀行」の時はかしこまって説明していましたが、今回は次から次へと料理に凝らされた工夫や仕掛けを伝授してくれました。ほかのお店の方々も企業秘密に当たるような技法を惜しみなく開陳していました。これは奈緒さんの料理への関心や知識がここ数年で深まったことがあるでしょう。「(中には)梅くらげ」と言い当てたところは、思わず「お見事」と言ってしまいました。こうした人になら、自ずと説明にも弾みがつくというものです。
お二人の会話も楽しかったです。高橋さんから「おやじギャグ」があったかと思うと、奈緒さんからは「噛めば噛むほど味の出る女優」という思ってもみない自己分析があり、なまじっかのトーク・バラエティ番組では出てこないものを見ることができました。
高橋さんのお店・木乃婦のそばを通ったことがあります。というのは菅大臣神社は「鴨 京都へ行く」のロケ地だったので、立ち寄ったからです。あの時はまだ木乃婦のことを知りませんでした。
京料理紀行が食べる人の立場に立っていたのに対し、今回は作る人の視点から構成されていました。料理を作るには食材や味だけではないということで、お花・美術・お茶・能と高橋さんの関心分野は広がる一方です。いわゆる「その道一筋」の方々とはひと味違う料理が作られていますね。
ロケは6月に少なくとも4日にわたって行われたようです。海外ロケが難しいためひねり出された企画だとは思いますが、切り口を変えてみると、京料理をこれほどまでに面白く味わることができるものです。奈緒さんの願い「日常が取り戻されたら」、また海外ロケもできることでしょう。
奈緒さん、お集まりのみなさん、こんばんわ&お疲れ様です。
今日の「松下奈緒の京都 美食の細道」見ましたよ。
京料理って、奥が深いというか、敷居が高いというか、私にとっては縁遠いものなんですよ。
「目で楽しんで」ということを、京料理ではよく言われるでしょ? そういうところも、「ウマかったら、それでエエやんか」という主義の私には、とっつきにくい要因だと思います。
でも、今日の番組を見ていたら、登場された料理人の方々や職人の方々の解説が上手だったことと、奈緒さんの理解度が深いおかげで、なんとなくわかった気になりました。
私が今までに見てきた奈緒さんがナビゲートする紀行番組を通じて感じることは、「奈緒さんって、やっぱり芸術家なんやなぁ〜」ということです。
奈緒さんは、演技や演奏で“魅せる人”で、番組に登場した料理人や職人の方々は、自分が作った料理やお菓子を、作品として“魅せる人”なわけで、“魅せる人”同士の独特の感性が通底しているんだろうなと感じました。
奈緒さんは感性豊かな人だから、料理を食べる時だって、普通の人の“おいしい”よりも2倍も3倍も、おいしさを感じているんだろうなって、今日の番組を見て思いました。
それでは奈緒さん、おやすみなさい☆♪














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