冒頭から引き込まれました。白い息からカメラを回して、心先生の顔をアップにし、タイトルを挿入するものですが、このゆったりとした感じがよかったです。総合病院という場から予想されるせわしなさや忙しさの前に、文字通りひと息つくシーンを入れるところに余裕というか、ためのようなものを感じました。ここで流れたピアノが奈緒さん演奏の挿入曲かと思いましたが、薫先生と同乗していた時に流れた曲の方がそれらしく、これは今後の放送そして多分発売されるであろうサウンドトラックで確認したいところです。
拡大版・75分なのに京太郎さんが一回しか登場しないくらい、盛り沢山の内容でした。職場紹介のほかに、薫先生との出会い、巧さんの事故、早産だけでも十分なのに、村井さんのガン治療にも紆余曲折がありました。ガンの種別がわかれば、一直線に治療とはいかないところにリアリティを感じました。万全の医療考証体制については、いずれ書き込みたいと思います。
この治療過程で心先生が口にした「3つの<あ> あせらない(「あてにしない」のこともある)、あわてない、あきらめない」ですが、がん治療のみならず万事に当てはまるものだと思いました。わたしは少々のことでもうろたえ、取り乱したあげくに「もう、ダメだ」と投げ出すタチなので、今後の座右の銘にしたいです。最後に結城先生が付け加えた「ありがとう」も取り込んでおきます。
番組告知ジャックの時に木村佳乃さんは「ある目的があって、薫は心に近づきます」と話していましたが、早くも第1話でそのあらましが明らかにされるとは思いませんでした。だから、第1話が内容満載になったとも言えます。勤め先を変えてまで心先生に接近するのはよほどのことで、今後の薫先生の言動からは目が離せません。予告編で高坂さんが言うように「相当ワルいヤツ」ではないと信じたいです。
夕ドラのゲゲゲはきのうで終わりました。年明けの放送は途切れることがなく、大相撲・初場所の前に区切りよく終われて、よかったです。初場所が終わると、「ひよっこ」の放送に変わります。こちらには薫先生こと木村佳乃さんが登場します。ゲゲゲは去年の6月中旬からの放送で、7か月を要しましたが、終わってみると残念でたまらないから、不思議なものです。
ラスト3話で水木夫妻と関わった人たちをあらかた登場させたのは、うまいストーリーの運び方だと思います。アキ姉ちゃん夫妻(塚本さん)はちゃっかり東京・安来の両方に出ていました。それなりに出番の多い登場人物には一人一人に愛着を感じられる稀有な作品でもあります。
この作品で布美枝さんが最も多く発したセリフは「はい」でしょう。最後のセリフも「はい」でした。布美枝さんが「でも~」や「しかし~」などと反論したことは数えるほどしかなく、たいがい「はい」と頷きながら、短くハッキリと答えていました。これは感じよかったですね。
日本農業新聞でJAバンクの全面広告を見ました。今年は座敷の前室に奈緒さんが立っています。座敷(JAの間?)へと誘導されそうな錯覚に陥ります。今年は帯の「太鼓」とよばれる部分がすごく広がっているが特徴で、身体からはみ出た部分には大きな円形の花びらが描かれ、帯のメイン(お腹のあたり)に位置する花びらと呼応しているかのようです。撮影や着付けでずいぶんと工夫しているのだと思いました。














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