番組HPがオープンしていました。奈緒さん演じる高見歌子さんについては、「本作最初のマドンナ」と続編があることをにじませた表現です。というのは全4話で、マドンナは二人だけだからです。(もう一人は田畑智子さん)続編があればあるほど、「最初の」ありがたみが出ることは、本家・寅さんの光本幸子さんが証明済みです。
しかも4回しかないシリーズなのに、「贋作・寅さんの魅力に迫る」という特別番組が放送されます。ねっ、続編志向が隠し切れない様子です。年内の29日に放送があるので、見ます。ところで4Kでは元日に放送があると言うではありませんか。「(5日にならないと見られない)2Kはつらいよ」と思いました。(笑)
それはともかくとして、親子関係メインの話になりそうです。父親役の平泉成さんとは、「いちごとせんべい2」以来ほぼ10年ぶりの共演でしょうか。最近見た映画に父親が定年になったのを機に娘が家を出て、父親に生活面での自立を促すというのがあり、現代的だと思いましたが、そこは寅さんのこと、奈緒さんは家を出るに出られなくて思い悩む娘の役を演じるようですね。
寅さん50周年&50作公開とあって、さまざまな雑誌で寅さんの記事が出ています。贋作の舞台となる石切神社も、寅さんシリーズに出てきます。これは松坂慶子さんがマドンナ役の「浪速の恋の寅次郎」で、参道のあるお店を撮影の拠点として行われたそうです。いわば「寅さん、リターンズ」なのですが、参道を歩いた時はそこまで気づきませんでした。また映画で歌子役を演じた吉永小百合さんが加わった寅さん一座とのオフショット写真は、こういう機会でないと見られないものですね。
原作の最終話(引き抜き屋の帰還)では畔田さんの就職話と並行して進めていましたが、ドラマではフォーンの経営危機とその収束に集中していました。追加の設定をいくつか加えたこともありますが、話のテンポが悪くなることはなかったです。
予想の斜め前を行く爽快な解決でしたが、たとえ原作を読んでいても感じのいいものでした。この成功で小穂さんには個室を与えられました。フォルテフォースの人たちは小穂さんの喜びように驚いていましたが、個室はやはり大事です。かつて奈緒さんが「はなまるマーケット」で「おやじのせなか」を撮った写真を紹介した時、司会者がすかさず「お父さんは個室のある方なんですね」と言葉を挟んだのを思います。ましてや、小穂さんは個室を持っていたであろう人(フォーンでは業務本部長)ですからね。
ドラマ全体を見て思ったのは、ヘッドハンター(表向きは人材コンサルタント)は優れた経営コンサルタントでもあるということです。そうでないと、候補者(引き抜かれる人)と会社との適切なマッチングなどできるはずがありません。フォーンの一件にしても、最後の一歩手前までは、宿敵・戸ヶ里さんが描いた筋書き通りに事は進んでいました。大槻さんは戸ヶ里さんの送り込んだ「トロイの木馬」に徹すればよかったものとさえ思いました。
その大槻さん役の杉本哲太さんは、わたしが原作を読んだイメージ通りいやもっと辛辣な役割を果たし、小穂さん「追放」を果たした時の廊下でのやり取りは憎らしいほどでした。「侵略者は始めは優しい顔をしている」とも言われますが、だんだんと本性(ねらい)を発揮してくる様子は連続ドラマだからこそ、ハッキリと見てとることができました。能力はあるので、続編では小穂さんにリベンジを仕掛けてきそうな人物です。














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