俺スカ・第9話は最近のドラマにしばしば見られる「最終章・前編」ではなく、一つのよくまとまった話に仕上がっていました。また、番組のあちこちに考えさせられるポイントが散りばめられていました。
動画を投稿した犯人の先生は、文化祭での「青春の主張」を見るべきでした。のぶお先生が余命いくばくもない状態の「延長戦」をしていると知ったら、稚拙な動画投稿は見送ったはずです。問題のボクシングの時、カメラを載せた三脚のようなものは倒れていたのにもかかわらず、あのような映像が写っていたのは偶然が過ぎました。
それにしても、あゆみ先生の「仕切り力」が前面に出た回でした。偏差値を上げるために豪林館高校にスカウトされたにしても、この「仕切り力」で単なる「学力向上請負人」の域を超え、学校になくてはならない先生になったのではないでしょうか。記者会見での打ち切り方、無効の署名ですら味方につけてしまう犯人への迫り方、そして「新高校」移籍で揺さぶりをかけるところなど、存分に力を発揮していました。
その根底にあるのは、「正義は盾」という考え方でしょう。のぶお先生やコメンテーター(登坂淳一さん)が「正義は剣」になびいているのに対し、あゆみ先生のこの考え方は守勢に立っているかもしれません。しかし、「守るべきものは守る」とばかりに、「二人を辞めさせない」態度を取ったのには感じ入りました。番組ツィッターに載った夜の雨のシーンは、その現れでしたね。
え、まだ撮影残っているんですね!
奈緒さんが張り切っていると嬉しいです♪がんばってください!!
第9話は長井先生の素晴らしいファシリテーション能力が発揮されました。
物事の状況を適確に理解したうえで適切に運営し対処していくファシリテーターは職業としても成り立つくらいですから、ビジネスのうえでも(会議運営などでも)重要な能力の一つですが、今回の事態収拾にあたる長井先生の周りを説得する発言や行動はまさにそれだと思います。
特に、「豪林館高校のダイバーシテイ教育政策そのものに対しても影響を及ぼしかねない」という、動画ねつ造教師本人の発言を聞いて、事態の打開のための本質的な何かがひらめいた長井先生は、
「今回のダイバーシテイ(人間のあり方の多様性)がからんだ1件に関わる重要なポイントは、そもそもなぜゲイなのになぜ原田先生は教師になりたかったのか、なったのか?ということを分かっていないといけない」
という事を直接原田先生の聴かなくては、根本的な理解を進めていけない、という考えに至ったのでしょう。
そこに気が付いたところが、物事を取り仕切るファシリテーターとして素晴らしいところですね。
奈緒さんは、コミカルな場面にも上手に対応しながら、原田先生の過去について十分に理解でき、事態打開に向かってあるべき正義感をもちながら、強い決意と自信をもって対処していく、美しい長井先生をしっかりと演じていました。
奈緒さん、惚れ惚れしました。
ますます好きになりました♪
残りの撮影もがんばってください!!














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