幸いにも公開中に映画を観ることができました。公開してから3週目に入りましたが、4回上映されていて、助かりました。
タイトルは「黒人が利用可能な施設を記した旅行ガイドブック」のことで、1960年代のアメリカ南部では必需品でした。この本に載っているホテルと来たら、劇中の言葉では「モーテル」、わたしの印象では「木賃宿」です。はじめは白人の運転手(トニー・リップ)が黒人のピアニスト(ドクター・シャーリー)をそこで下ろしますが、後には一緒の部屋に泊まります。そこまでのプロセスは人種間の相互理解が進んだことを物語っています。
シャーリーが残したナンバーもしくはそれを編曲したものが次々と流れますが、クラシックを基調としつつ、ジャズの要素も入っているものです。ジャズにはつきもののピアノ・トリオの形態を取っていますが、相方の楽器がチェロとベースというところに独自性がありますね。あまりの拡張の高さに座り直し、ちょっと畏まりました。
それが一変するのは、舞台挨拶の時に奈緒さんが指摘した「最後のコンサート」です。バーのミュージシャンとの共演(もちろん即興です)では、ここまでの悩みや憂いを一気に振り払うもので、この映画いちばんの見どころでした。美術スタッフが手を加えなくてもよかった場所が数十年変わらずにあったことにも驚かされます。
カーネギーホールの上に、高級マンションがあることは全く思いも寄らないことでした。シャーリーは実際にもそこで長らく生活をしていたそうです。奈緒さんもそんな居住空間があったら、入居希望を出すのではないでしょうか。
奈緒さん、倉敷公演お疲れ様でした。倉敷の美観地区は風情があってとても素敵ですね。その昔、大原美術館や美観地区を散策したり何度か訪れたことがあります。先週の大阪公演から1週間経ちましたが、だいぶ前のことに思えます。大阪公演の前日、自転車でこけて足を捻挫し、今日は自動車がパンクしてしまいました。きをつけないといけませんね。
まんぷくもあと2週間です、残り少なくなってきました。毎日克子さんが見れますように!














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