児童文学作家・新美南吉の生誕100年を来年に控えての企画展が開催されています。数年前のクレアの読書特集アンケートで、奈緒さんは3冊のうちの1冊に「ごんぎつね」と回答していたことを思い出して、行きました。ただ書名はメモにしたものの、奈緒さんのコメントを控えなかったのはいかにも手抜かりでした。
今や全ての会社の国語教科書(小学4年)に掲載されている「ごんぎつね」は、私が一年違いで目にしなかったくらいですから、奈緒さんなら当然に学習したでしょう。あるいは童話集などで読んでいたかもしれません。
「何も撃ち殺さなくても・・・」と思える衝撃的な結末ですが、これは南吉が原形となる昔話を改編したものです。「ストーリイには、悲哀がなくてはならない。悲哀は愛に変る。」という発想をすでに中学生の時に打ち出しており、彼は感動ポイントの重要性をごく早い段階でつかんでいたようです。「どうして(殺すのか)」と疑問に思い、いろいろと考えることのできる作品だから、30年以上も全社の教科書に掲載されているのでしょう。
この展覧会の特長は、挿絵作家の競演です。内容の厳しさとは裏腹にほのぼのとした文体や世界観に吸い寄せられるかのように、生前刊行された唯一の童話集を担当した棟形志功以下、多くの画家たちが挿絵を描いています。とくに目についたのが彼岸花です。ゲゲゲの最終回を見た後なので、自然と注目しました。きつねのごんも成仏したことでしょう。作品の舞台とされる愛知県半田市の川べりには、百万本を越える花が咲いているそうです。
奈緒さんの一言をきっかけにして、いろいろな世界に触れています。
NHKのSONGSを見たことがきっかけで、コンサートに3回行き、コンサートで再放送を知り、この夏に初めて見始めた”ゲゲゲの女房”が終わってしまいました。何度も涙しました。好きな放送回は何度も見直しました。人の愛をとても感じられる素晴らしい人生、作品でした。また、番組をきっかけに原作本や水木さんの漫画も読みました。
奈緒さん、感動をありがとうございました。お身体に気をつけてお仕事を頑張ってください。
また、”FOR ME”コンサートのDVD化も期待しています。
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