人がその生を全うした後、別れを余儀なくされる悲しさ以外に‘‘おのずと見出される’’こと。
それはまず、遺された人同士の絆が深まること。
例えば僕の実体験として、淋しさに暮れる祖母を気遣っているうちに、孫が頻繁に顔を合わせたいと願うようになり、いつの間にか今まで以上に大切な間柄を築いていたり。。
今生を去る人がおのずと託し得る‘‘心の財産’’に目を向けた時、今までご本人が築いてこられた想念や姿勢が、去られてからなお正直に表現されてゆくことを実感できるはず。
だから水木先生の場合、ご家族だけでなく、より広く大きく人々に繋がっていく。
おそらくご存命の時も、ご自分が意図されていない所で人の生を繫ぎ留めていたり、新たな生命の息吹を産み出すきっかけ作りに、おのずと貢献されていたのではないだろうか。。
ご自身を通して、または作品を通して。
まるで、友人を心から懸命に諭して結婚を勧めた結果、新しい生命を宿すに至らしめるかのごとく。
俗人ですらそんな素晴らしい徳を積めるのに、水木先生が為されないとは到底思えない。
つまり、まだまだ水木先生は‘‘その信念と共に脈々と生き続ける’’だけでなく、‘‘人を活き活きと生かし続けてゆく’’ということ。
先生の描く妖怪や作品には、戦争後のご自分を癒し苦悩を和らげることが、そのまま人々への介抱に繋がっているように感じる。
だから水木先生の作品は、いつの時代でも遺されていくと考える。
「もう一度『ゲゲゲの女房』を見たいと思います。」
奈緒さんのそんな願いに応えるかのように、
総集編ながら、再放送が発表されました。
今週の5日夕方から3回にわけての放送です。
NHK、機動的で柔軟な番組編成をしてくれます。
奈緒さんが水木先生夫妻と撮った写真、初めて見ました。
蔵出しとエピソード紹介、ありがとうございます。
この写真があったから、ドラマの撮影を乗り切れただけでなく、
奈緒さんの生きる糧ともなっているのでしょうね。
今回の訃報で、さらに思い出深い一枚となりました。
布枝さんの信条である「終わりよければ、すべてよし」、
そういう生き方をすることが先生への供養ともなるでしょう。















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