日本オーディオ協会などの音楽団体が主催する「第19回・日本プロ音楽録音賞」において、奈緒さんの”for me ” より “Save the Dream” が最優秀賞を受賞しました。
いくつかの部門があり、奈緒さんのは２chパッケージメディア（クラシック・ジャズなど）部門での受賞です。
２chとはマルチではなく、通常のオーディオ媒体のことですね。
録音エンジニアを讃える賞なので、受賞したのは “AK” こと秋元秀之さんや川崎洋さんらですが、奈緒さんの作品がこのような形で顕彰されるのはやはり嬉しいことです。
奈緒さん、おめでとうございます。そして、エンジニアのみなさん、ありがとうございます。

残念ながら授賞理由は書かれていませんが、クリアな録音が評価されたのではないでしょうか。
ピアノ、弦四部、木管、金管、パーカッションの各パートがきちんと聴き分けられます。
とくに中間部から終盤部にかけて全員で演奏して盛り上がる部分でも、埋没する楽器がなくて、とても音が明晰で澄んでいます。
さらにチューバがないのに低音部がよく利いていて、演奏をグッと引き締まめていたのもよかったと思います。
もちろん奈緒さんの演奏も、あの最初に振り下ろされた和音や細かいパッケージなどが克明に録られています。

もともとはピアノと吹奏楽という珍しい編成のために書かれた曲をこのようにアレンジしたのは、受賞者の一人・青柳誠さんです。
青柳さんのＨＰにはアルバム制作中の写真があり、奈緒さんの楽しげに制作を進めている様子が出ています。
「鬼忙しい奈緒ちゃんのスケジュールをパズルのように組み上げて、録り始めた。」という苦労も、これで報われましたね。