「死んだ人間が一番不幸なんよ...」
そう言って、死んでしまった教え子たちの墓標を愛おしそうに手で撫でるシーン。大粒の涙が大石先生の目にあふれて零れ落ちました。本当に、よろよろと年老いた母が戦死した息子たちの死を悼んでいるようで...胸が痛くなりました。奈緒さんの体全部から哀しみが伝わってきて...名演でした。奈緒さんの演技の素晴らしいところは、深い悲しみで涙があふれているその瞳の中にさえ美しい命を感じさせる美しい強い光りが、感じられることです。それは演技を超えた奈緒さんの深いやさしさなのかもしれません。
全編哀しみにあふれたドラマでしたが、感動のまま観終わって、不思議に、生きる勇気が湧いてくる、そんな作品でした。
そして、小豆島の景色が空が海が、その青い色が本当に悲しいほどに美しかった。
地中海やエーゲ海も内海で温暖な気候だから似ているのかもしれませんね。
小豆島が、オリーブや日本のパスタとでもいうべき素麺が名産なのも偶然ではないですね。
小豆島に行ってみたくなりました。
奈緒さんの歌、素敵だった。
「春がきた♪」
ホントに唱歌らしい歌い方・歌声で、奈緒さんはどうしてこんな懐かしい歌い方ができるの?って少し驚きながら美しい歌声に聞き入っていました。なつかしい抒情を感じさせました。
奈緒さんの歌声が大好きです♪
おてんば先生というあだ名・絶妙!ですね。
ハイカラな洋装で自転車に乗って登場する新任の女性教師、明るくてハッキリした性格だからそうう呼ばれるのがふさわしい、そう思わせる奈緒さんの大石先生です(もちろん本当は心やさしい先生だからこそのあだ名です)。子どもたちはいつだって、綺麗でやさしい先生が大好きだから親しみを込めてすぐそう呼ぶようになるんですね。
ドラマにもありましたが、原作にも、近所のおかみさんが「おなご先生が自転車に乗る。おてんばと言われせんかいの」とつぶやく場面がありますから、ピッタリだと思いました。
このあだ名で、従来の大石先生のイメージを押し広げてさらに清新ではつらつとした教師像を膨らませたことで、それだけでも今回のドラマは、名作を今の時代感覚でカバーした素晴らしい価値があると思います。
二十四の瞳、録画したものを繰り返し見ています。
本放送で見たときとはまた違った場面で堪えきれず涙が溢れてきます。
十二人の子供たちとの鬼ごっこや電車ごっこをしているシーン。
子供たちが屈託のない笑顔で七つの子を歌っているシーン。
この後訪れる過酷な運命を思うと堪らないです。
この悲劇は繰り返されてはならない。
どんな理由でも戦争はしてはならない。
時代が変わっても、そう言い続けれる人でありたいです。














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